Hatchet World


熱帯魚の飼育は好きな魚種に傾倒してしまうものです。今回は個人的に好きなハチェット類をご紹介いたします。手斧の形からこう呼称されるこの仲間は、未だ解らない生態を秘めています。どこのショップでも販売されていますが、養殖ができず原産地からのワイルド個体だけなのです。そう繁殖困難魚なのです。数例の繁殖例は聞きますが、持続的繁殖ができれば種の保護になるでしょう。また、いつの間にか水槽から居なくなってることがよくあります。ジャンプして水槽から出てしまい干物で発見される事が多いので気をつけて飼育したいものです。今回はハチェット一色で行かせて頂きます。壁から何からお見苦しい程ハチェットです。

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    グラスハチェット

最小のハチェットですがアマゾンは広いのでまだまだいるかもしれません。多分いるんでしょう!透明の体色で状態が良いと向こうが見えたりします。だからグラスなのです。よく解説書などにピグミーハチェットなどの表記がありますがグラスが大勢です。近年は定期的に流通していますが、以前はまぎれて入ったものしか入手できませんでした。いわゆる珍カラ(珍種のカラシン)だったのです。繁殖は非常に困難でその行動パターンも判っていません。が最近繁殖に成功した記事(AL10月号)が掲載されました。これからどう推移するか楽しみです。写真左下の個体は尾ヒレに仲間から齧られたため欠損しています。同種間でも小競り合いがあります。大型のハチェットとの混泳は避けた方が無難です。できれば高さのある水槽(60cm)に半分位の水位で飼育するとハチェットのジャンプも楽しめるかも!飛び出し防止にも役に立ちますね。




   シルバーハチェット

比較的大型のハチェットで、典型的なハチェット体形(そんなのあるの?)です。体側上部に1本の黒線があり、その両端が緑がかる特徴があり、水面すれすれを遊泳している。群れで大型水槽飼育すれば難しい繁殖にも光が見える気がします。(自分では出来ませんのでどなたか挑戦を)60cm水槽では多数混泳すると弱い個体がいじめられますので注意しましょう。できれば5匹以内がよろしいかと思います。大型水槽で20匹位で飼育してみたいとかねがね思っております。エサもなんでも食べますが、下に落ちたエサは食べませんのでコリドラスなど一緒に飼育すると水質の悪化を抑えられるでしょう。しかし、限度を超した給餌は避けましょう。20cm位は平気でジャンプしますのでガラス蓋を忘れずに!
ここでチョコッと一言、いわゆるテトラの仲間はカラシン属に入りますが、この特徴が「脂ビレ」(背ビレの後ろにあるヒレ)があることです。が、これが厄介で無いカラシンもいるんです。





   マーブルハチェット

ショップでハチェットを探すとこの種が1番多く見かけられます。値段も安いので人気なのかも知れません。上でも述べたのですがハチェットはシルバーハチェットなどのGasteropelecus属には脂ビレが存在しますがマーブルやマーサ、グラスなどのCarnegiella属は無いのです。なぜかは・・誰か教えて下さい。何らかの原因がある筈なんですが?

マーブルには亜種(種まではいかない違いがある個体群)があります。私的には地域変異かな?私は専門家ではないので無視して結構。マーブル模様が明瞭なタイプと不明瞭なタイプがいます。左上が不明瞭タイプで下が明瞭タイプです。同時に飼育したことはないのですが、エサや水質に違いは全くなく同環境で問題はないと思われます。水質は弱酸性の飼育水(PH6前後)で大型の魚との混泳は避け、温和なテトラと混泳させましょう。できれば大型水槽(90cm以上)で50匹位で飼育できたらいいなーあ!今度飼うときは考えます。





   マーサハチェット

別名ブラックウィングハチェット。黒翼ですよ。これは夜間、寝静まった頃に電気を付ければ分かります。なんと胸ビレが黒くなるのです。黒っぽいではなく黒になり初めて見たときは感動しました。テトラは他にもアロワナテトラが同じように黒くなります。何か意味があるんでしょうが自然の神秘ですよ。
私はマーサで繁殖寸前までいきましたが、残念ながら死んでしまい腹部を解剖したら卵が見つかり大変がっかりしたのを昨日のように覚えています。次回飼育する際は十分気配りして繁殖に挑戦したいと思います。
飼育は他のハチェットと同じです。エサは人工飼料でもブラインシュリンプでも良く食べます。ハチェットは底に沈んだエサは食べませんので、給餌に気を付けて下さい。エビを入れるのも良いですが産卵した時に食べられてしまいますが、どちらを取るかです。これも腹部の柄で亜種がいるとされていますが、生態や飼育は同じです。





   トラコカラックス

ショップで入手できるハチェットで最大種になります。10cmになると言われていますが未だ見たことありません。いつか大アマゾンに出かけて現物を見てみたいのです。誰かスポンサーになって私をアマゾンに連れて行って!
入荷時に病気になることがありますが水に慣れてしまえば丈夫です。私の家では6cmまでは育てましたのでどこかの家で10cmがいるのではと期待しています。これにも亜種がありまして、写真は背ビレに黒班があるstellatus種です。これがないのがsecuris種ですが、こちらは未だ見たことないです。お宅でまたはお近くのショップでお見かけの際はご一報ください。写真を撮りに伺いますのでヨロシクただし、黒班は水質が良くないと出ない場合(薄く出る)がありますので、良く飼い込んでから連絡してください。結構大きくなるので大型水槽(90cm)で飼育が望ましいです。赤虫も食べます。良く食べますので太らせないように。





もう1種類ハチェットが知られています。私も本でしか見たことがないので詳しくは知りませんが、シルバーハチェットの仲間 Gasteropelecus levis種です。AL編集部でも目撃例がなく問屋でも数年に1度ほど、それも混じりで入荷する幻のハチェットです。どなたか飼っている人知っていませんか?いないですよね。8年探しても皆無ですからね。ハチェットマニアとしてはどうしても探してみたい魚です。形はシルバーハチェットにラインが少し違う位です。(それだけではわかんないでしょ!)とにかく見たことないのでどうしようもない。
ついに発見いたしました。これがレビスです。シルバーハチェットには無い体側に黒班があります。しかし、あっけなく見つかりました。たまにまとまって来るそうですが、今年に来ていたとは知らなかったです。既に売り切れたショップが多くて今1匹が水槽で泳いでいます。大事に育て上げようと画策しております。
 10/19に2匹購入。2日後1匹が細菌性疾患で死亡。薬浴の末1匹が完治し現在も元気に遊泳中。




このコーナーはハチェットに関すること全般を対象に構成しますので、飼育法や繁殖に成功したぞ!など体験談を募集しますので、どんどんメールでも掲示板でもお知らせください。また幻のハチェット「レビス探検隊」も同時募集しますので一緒に探しましょう!このコーナーは単発ではなく本流にしていくつもりです。メインに持ってこかな。

めでたく発見しましたので探検隊は解散します。また新たに更に珍しいハチェット「マクラートゥス探索隊」を発足。
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