2014・2・26 サンシャイン水族館

「水族館で魚を撮ろう!」





冬は寒いし、まだ花も咲いていないのよね。そんな冬の真っ最中は室内で暖かく過ごして撮影をしましょう。

今回訪れた水族館は、池袋にありますサンシャイン水族館です。リニューアルしてから初めての訪問です。個人的には20数年ぶり!

まず、水族館はストロボ禁止の場所が多いです。魚がビックリしてガラスにぶつかるのを防止するためと言われています。こちらの水族館も撮影は可能ですがストロボは止めましょう。カメラの設定を「ストロボ禁止」にして下さい。

本来の魚撮影は素早い動きを止めるためにストロボを使用します。業務撮影ではそうですが、一般撮影はストロボを使用しないで撮る「高感度撮影」で対処します。ISO感度1600〜3200程度、絞りは開放(レンズで1番小さい数字:F値)で撮影します。シャッタースピードは明るい水槽で1/125秒、暗い水槽では1/30秒が目安です。魚が動く場合はもっと速いシャッタースピードで撮影します。

レンズは、マクロレンズで魚のアップを、広角ズームで大きな魚を狙いましょう。





回遊するイワシの群れです。生徒の皆さん頑張って撮っていました。水槽撮影で1番気をつける事は、「写り込み」です。水槽面に自分や照明が写ってしまうことです。その対処は、自分の服で影をつくる。ただし、暗い色の服でないと逆効果ですからね。夜景と同じで写り込みに気をつけて撮影します。





イワシの回遊は同じ方向に泳ぎます。水流に逆らってますね。ですから横移動で撮影すればイワシのアップが撮れます。よく観ると背ビレを立てたりしますので、そこがシャッターチャンスです。動きを表現するのがこの水槽の撮り方です。まず撮って、明るいか暗いかで露出補正して適正露出で撮っていきます。とにかく、たくさんいるので良いカットを撮りましょう!

  撮影データ  ISO感度 1600  1/100  F4





脇をしめて、頑張って撮りましょう!  良いカット撮れましたか?





魚の撮影は、目にピントです! フォーカスポイントが真ん中になっていると目にピントが来ませんので注意します。フォーカスポイント設定は各カメラメーカーで違いがありますので、取扱説明書で操作を学びましょう。

水槽の中にたくさんの魚がいますが、これと決めた魚を追うのが上手く行く秘訣です。目の前に来てから撮るよりシャッターチャンスをじっと狙いましょう! 魚の喧嘩や示威行為など生態を撮るのも水族館撮影の醍醐味の一つです。









ふざけた顔のコンゴウフグは人気者です!

脅かせないように静かに待っていれば誰でも撮れますよ。






保護色で身を守るコウイカ。水族館で撮っていても海で撮っているかのように撮るとよりベターです。

それには人工物を入れない、壁を写さないなどで解決します。「海に潜ったの?」と言われたいですよね。





大きな魚に小さな魚で大きさが分かる構図です。水族館で撮りました感は否めません。

最近のデジカメは高感度で撮ってもノイズがなくきれいな写真が撮れますのでどんどん撮りましょう!





今回参加されました生徒さん達

クラゲを撮ることに夢中です。どんな作品が撮れたか楽しみです!






水族館には魚類以外にも両生類や爬虫類もいます。その生物たちの表情をしっかり撮って、普段見れない仕草や様子を観察しましょう。

では、また一緒に楽しみましょう。