2013・12・11 六本木 東京ミッドタウン

「イルミネーションを撮る!」




以前から、クリスマス時期は各地でライトアップが盛んに行われています。現在は消費電力が少ないLEDが主流になり、イルミネーションとしてエンターテインメント性を増しています。この季節、イルミを撮るのが写真愛好家の風物詩になっています。

有料のイルミネーションは素晴らしいのは当たり前です。有料ですからね、当然です! しかし、無料公開している六本木・東京ミッドタウンは多くの人を惹きつけているので、今回はここで撮影講座を開講しました。




まず、イルミネーションは暗い風景と明るいLEDのコントラストを撮ることが基本です。三脚使用ができるのであればISO感度も下げて、低速シャッターで撮るのがきれいに仕上がります。しかし、ここは三脚使用禁止とHPでも謳っていますので、今回は手持ち撮影になります。でも当日は三脚を使用している方々が数人見受けられました。

公式HPを見ていないのか、確信犯的行為か、このように禁止するに至った経緯があるでしょう。禁止事項がある撮影場所ではそれに従いましょう。昨今、写真愛好家の行為で禁止場所が増えているのも事実です。




5時から始まった「スターライトガーデン2013」は青色LEDだけでなく、赤色、緑色など色とりどりで音楽とシンクロさせたものです。では、どこがシャッターチャンスかと言うと、画面いっぱいにイルミネーションが点灯した時です。10分程度のショーを繰り返す演出ですので、1回見ればどのタイミングが良いのか分かるでしょう。そこがシャッターチャンスです。

  撮影データ  ISO感度 1600  1/15  F5.6




開放F2.8などの明るいレンズを使用すれば感度を抑えることも可能です。ただし、夜景やイルミネーションで絞りF2.8で撮影するとピントが浅くなるので大伸ばしにプリントアウトすると目立ちます。開放F値から1絞りか2絞り(F4・5,6) 絞って撮影するのが良いでしょう。また、暗いレンズ(F5.6〜)を使用する場合は開放で撮るしかありません。

今回は事前に ISO感度、シャッタースピード、絞りを設定して撮影に臨む方法をとりました。モニターで見て、シャッタースピードだけを変えるので暗い場所でも対応できましたでしょうか? 今回は、寒い場所ですので、講座時間も短時間にしました。風邪をひいては本末転倒ですからね。でも参加された生徒さん達は、創作意欲が湧いたのか、いろいろ試みて撮影していましたよ。




創作意欲発散中!






イルミネーションも風景写真の1ジャンルですので、広角レンズで撮るのが基本です。
でも、望遠レンズで撮影して、新しい表現方法を試すのも楽しみです。





イルミネーションもそうですが、このような創作物には全方向を見せるというより、主たる方向を向いているものです。このイルミネーションは、外資航空会社がスポンサーですので、その文字が正対する方向が表になります。この方向は、ビル本体から見ると正面になります。つまり、正面側から撮るのが制作者の表現と合致します。

上の写真がその正面側になります。ここは一周できるので良い場所を確保して撮影することが理想です。でも、観客が多くて前に出るのも難しい状況では撮れるところで最善を尽くすのがベターです。




会場の雰囲気を撮るには観客も撮りましょう。シルエットになるので肖像権等の心配は無用です。
もし、仲間や知人を撮るのであれば、ストロボを発光すればイルミと顔もバッチリです!




今回参加されました生徒さん達

イルミネーションを撮ることに夢中です。どんな作品が撮れたか楽しみです!





予想以上に観客が多く、撮影は大変でした。風も無く、さほど寒くなかったのが良かったです。冬のイルミネーションはロマンティックで惹き込まれますね。その美しさを写真で表現できたでしょうか? 思い通りの場所で撮影できなかったでしょうが、混雑する場所はこんなもんです!

有料でも人気がある施設ではもっと混雑があり、撮影どころではない場所もあるでしょう。 ここでの経験を他の場所でイルミネーションを撮る時の参考にして頂けたら幸いです。  では、また一緒に楽しみましょう。