2006年の夏、第18回目黒区中学生海外交流事業に参加しました。これは、アメリカのカリフォルニア州にあるリバーサイド郡モレノバレー市に区内8つの中学校から選出された24名の生徒が地元の同じ年齢の生徒の家に11日間ホームステイをするというもの。僕達中学生には一生忘れられないとても貴重な経験でした。24名がそれぞれ習慣や文化の違いに圧倒されたり、英語が通じなかったりで色々と大変なものでした。僕は、5月頃に中学校で配布されたこの事業の案内を見て純粋に「行きたい」という願望からモレノバレーへの派遣生徒に応募しました。そして、6回の研修会を経て7月23日から8月1日までモレノバレー行きました。

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完成までに時間がかかりますので、ちょびちょび更新します
7月23日、ついに出発当日になり、楽しみな気持ちと緊張と不安が入り混じりながら家を出発しました。そんな事を思っている間に目黒区総合庁舎に着き、それから、バスに乗るとあっという間に成田空港に着いた気がしました。予定では、6時過ぎに飛行機に乗るはずでしたが、遅れてしまったために時間が空いたので派遣生徒達で夕ご飯を食べました。僕達はうどんを食べながら、「これが最後の日本食になるのかな」とその時は思っていました。

そして、飛行機に乗ること約9時間、映画を見たり、勉強をしたり、パズルを解いたり、ゲームをしたり、あまり退屈な時間ではなく日付変更線を越え、24日になろうとしていた僕の時計も23日のままでした。その後、朝ごはんの機内食を食べていると、引率者の先生が「僕の分も食べない?」と言ったので自分の物と合わせて2人前食べてしまったのが少し失敗でした。着陸に近づくと眠っていました。なぜかというと軽く酔ってしまったのです。その時、「食べなきゃよかった」と思いました。しかし、ロサンゼルス空港に着くとそれどころではありませんでした。空港には、外国人ばっかり。いや、僕達が外国人なのです。そして、アナウンスや会話で飛び交う言語はたぶんほとんどが英語。「ムードが違うな」と感じ、税関に並びました。順番が来た時、税関の怖そうな人に「滞在の目的は?」(英語)と聞かれ、少し噛みながら「ホ、ホームステイ」と答えました。税関を抜けて到着ロビーに出ると鼻がツーンとするようなシナモンのにおいが押し寄せてきてとても印象的でした。それは、到着ロビーの近くに甘いお菓子を作って売っているお店があったのです。また、空港の売店に行ってジュースを買おうとしたら500ミリリットル弱なのに3ドル(360円)もしたので、安いと聞いていたので少し驚きました。

ロサンゼルス空港の外に出ると熱気が巻きついてくるような暑さが想像を絶するものでした。正面の道路を見ると日本の信号は青と赤の信号ですが、アメリカは手と歩く人が進むと止まれを意味している事に気付きました。そのうえ、バス移動で発見したのですが、予想通りに車が右側走行をしていてアメリカっぽいところがあったものの、走っている車の多くが日本車のトヨタや日産だったので急に親近感がわき、少し不思議な気持ちでもありました。

モレノバレーは予想していた通りの砂漠でした。写真の通り、ゴツゴツ岩がたくさんあって住宅地と砂漠っぽいところがきれいに分かれていましたが、全体的に砂の多い土地でした。また、山も日本の緑ある木々の生えた山とは違い、砂漠のまんまの、砂漠を掻き集めたような山で、特に「ハリウッド」の様に(見た事無いけど)「M」と書かれた山が一際目立っていました。ちなみに、「M」はモレノバレーの「M」です。

さてさて、ついについにモレノバレーのランドマークミドルスクールに到着です。学校の外見は総平屋建てで広い駐車場スペースがあり、とっても広いグラウンドもありました。バスを降りるとそれぞれのホストファミリーが、カラフルに日本人生徒の名前が書かれた紙を持って僕達のことを待っていました。バスを降りようとして、大勢のホストファミリーを見た時に「この中にこれから10日間共に過ごすホストファミリーが居るんだなぁ。」と思うと初対面でいきなり英語で話さなきゃいけないことに再び気付き、緊張しました。

出発する前にアメリカのホストのほうから送られてきた、アンケートにはホストファミリーは3人家族でホストファザーとホストマザーと僕と同じ一人っ子のジョニー君という構成です。そのアンケートについてきたジョニー君の写真をもとに探してみました。周りでは日本人生徒とそのホストファミリーが互いに見つかり、歓喜の声や自己紹介をしている様子が見られたので、そっちを見ていたら、僕の目の前に写真で見た大柄でかっこいいホストファザーと、少しふくよかで優しそうなホストマザー。そして、にこやかにこっちにほほえんでいるすらっとした男の子がいました。「Kenta?」と聞いてきました。僕はうぉあーと変な声を出して「Johnee!」と叫びました。二人はなんだかよく分からないまま喜んでいました。その後、ぎこちない英語で自己紹介をし、・・・


07.5.31 続く
2日目のフリーデイをはさんで3日目。今日は朝からマウンテンビューミドルスクールを見学という予定でした。しかし、ジョニー家ではなぜなのか、予定時刻が近づいているというのにのんびりしていて出発する気すらありません。色々な所に集合したりする時は必ずホストファミリーの指示に従うことになっているので、ジョニー家の行動にはなるべく合わせていましたが少し不安になりました。

車で出発してから「予定時間もギリギリだから、すぐに到着できるぐらい近いのだろう」と思っていましたが、ホストファザーは突然、道端に車を止めて通行人に「マウンテンビューミドルスクールはどこですか?(英語)」的なことを質問したのが分かったのでまさかの結末になってしまうのではないかと予想しました。案の定、その通りでした。アメリカ人の引率の先生が形相を変えて怒っていました。準備万端だったのに遅刻だったのが悔しかったですが次からはしっかりしてくれるだろうと思って見学を始めました。

第四日目ナッツベリーファーム見学です。ナッツベリーファームは果物農場でも製菓会社でもなく遊園地です。この遊園地のマスコットキャラクターがスヌーピーなので出演しているアニメ「ピーナッツ」からナッツベリーファームという名前になったのかもしれません。そこへは学校からスクールバスに乗って行きました。スクールバスに乗るのは初体験です。バスの中は青い座席が並んでいて窓も青かったのでバスの中はとても青かった印象が強いです。それから、ナッツベリーファームの駐車場も大きく、東京ディズニーランド級でした。入園してみると別世界みたいで違う雰囲気なのです。アトラクションには東京ディズニーランドにあるスプラッシュマウンテンに似たものもありましたが、この遊園地の方がずっと歴史が長いそうです。
園内には上の写真や下の写真のようにフリーホールや木造のジェットコースター、洞窟の中を回るジェットコースターというように、たくさんのアトラクションがありました。とくに印象的だったのは、左から2番目の写真のアトラクションです。これは、ジェットコースターではありません。そして、レールもありません。まぁ一般的に言う、ウォータースライダーってやつですよ。傍から見たら落っこちてるようにしか見えないのです。この写真の右隣りの橋に向かって勢いよく落ちていくので、橋にいる見物客はびしょ濡れです。このウォータースライダーも迫力がありましたが、それの奥には、もっと高くまで目を見張るほどのスピードで行き、急降下してくるという殺人的なジェットコースターもありました。
5日目のボウリングが終わってからジョニーがアメフトの練習に参加してくると言っていたので今回は厄介にならないように家に居ることにしました。自分の部屋でアメリカのテレビ番組を色々と見ていると外で「丘を越え行こうよ」の曲が流れ始めました。すると、ホストファザーが僕の事を呼んでいたので、戸惑いながら家の外まで着いていくと家の前の道にカラフルなワゴンが止まっていました。そのワゴンはたくさんの種類があるアイスクリームを売っているものでした。そのアイスクリームを外で食べよう!という気にはなれない暑さだったし、1日目の経験(あまりの暑さにアイスクリームがものすごいスピードで溶け出すこと)を生かして外ではなく家の中で食べました。
裁判所見学
プールパーティー、ウォーターパーク、フェアウェルパーティー
ホストファミリーと一緒に遊園地へ
風が強くて少しだけ涼しかった9日目
僕のためのフェアウェルパーティー
帰り